エマルジョンインクは油性インクと水性インクの良さを併せ持つ最高のインクです。
どうも、たくしん(X@_YowaTari_)です。
エマルジョンインクは強みをたくさん持っているインクでありながら、個人的に知名度がもう少しあっても良いんじゃないかと思ってます。
そこで今回は、エマルジョンインクについて徹底解説していきたいと思います。
実際にエマルジョンインクが搭載されているゼブラの『シャーボNu』を購入し、筆記してみた上で徹底解説していきたいと思います。これを期に、「エマルジョンインクってなんだろう?」といった疑問を解消してみてはいかがでしょうか。
文房ガー(文房具×ブロガー)
たくしん
takushin
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文房具で仕事がうまくいった経験から仕事で使う小物にこだわり始めたこだわり強め人間です。
僕自身が実際に使用してみて良かったと思う文房具をレビューしていきます。
文房具に関する知識も発信していくので、文房具分からない人も漏れなく発信していくわよ。
と、こんな感じでキャラブレブレな著者でした。
エマルジョンインクとは
最初にエマルジョンインクのざっくりとした解説をしたいと思います。
エマルジョンインクは文房具メーカーの「ゼブラ」が開発した独自の「油中水滴型」インクです。
”エマルジョン”というのは”乳化”を意味します。”乳化”というのは水と油が分散し混ざることを意味しており、エマルジョンインクは”水”と”油”でできているインクだといえます。
ゼブラのエマルジョンインクは油:水(7:3)で分散し混ざり合っています。このようにできているインクなので、「油性インク」と「水性インク」の良いとこ取りしているんです。
油と水が混ざっているってことは水性インクになるのか?
エマルジョンインクは油と水が混ざりできてますが、インクの種類の中では”油性”に位置します。
ゼブラのペンの中では以下のペンでエマルジョンインクを搭載しています。
シリーズ名 | ラインナップ |
スラリ | ・3C・300 ・マルチ |
バイオチューブ搭載ジムノック | ー |
ブレン | ・3C・2+S |
フィラーレ | ・ノック式ボールペン・ウッド・ef・ツイスト式ボールペン・3C・2+S |
デルガード | 2C |
フロス輪-Rin- | ー |
シャーボNu | ー |
エマルジョンインクは何が良いのか
エマルジョンインクは何が良いんだ?
油性インクでも良いんじゃニャい?
エマルジョンインクは油性インクと水性インクの良さを兼ね備えているインクなのです。この項目でエマルジョンインクの良さがわかるでしょう。
以下がエマルジョンインクの良さです。
1 なめらかで書きやすい
2 速乾性がある
3 耐水性がある
4 インクが裏写りしない
なめらかで書きやすい
エマルジョンインクはなめらかさが特徴の一つです。
ほぼ摩擦を感じないほど、スラスラと筆記することができます。油性インク以上のなめらかさを感じることができます。
インクのなめらかさから筆圧を必要以上に加えなくても筆記することができるので、手の疲れに影響しにくいという恩恵があります。
速乾性がある
エマルジョンインクは油性の強みである速乾性をもっています。
よく書類や文章を書いていたらインクが手についてしまった、文字がにじんで何を書いているのか分からなくなってしまった。なんてことがありませんか?
そんな手の汚れや文字がにじんでしまうと言った心配がなくなるほどエマルジョンインクは速乾性があります。
耐水性がある
エマルジョンインクは油性インクの強みである、「水に強い」という性質をもっています。
試しに紙に文字を書いて速攻みずに浸してみました。
全く滲んでいません。
雨で湿気が高い中でのメモも安心して書くことができますね。
3割水含んでいるのにすげえな
インクが裏写りしない
よく水性インクなどで文字を書いているとインクが染み込んでしまい、裏の紙にインクが写ってしまった。なんてことはありせんか?
エマルジョンインクは水性インクの特性である筆記時のなめらかさをもっているのにも関わらず、インクがにじみづらく、水性インクのように裏写りしません。
とくに手帳を使ってメモをとる人は下の紙に裏写りしないので、安心して執筆することができます。
メモ魔には最適なペンだと言えるにゃ
エマルジョンインクの実際の書き心地
エマルジョンインクを搭載しているゼブラの「シャーボNu」を実際に購入し、筆記してみることにしてみました。
ゼブラ「シャーボNu」についてはこちらの記事を
筆記しているときに感じた感想をお伝えしたいと思います。
筆記の感覚 | 少し気になった点 |
---|---|
とにかく滑らか ペンを倒しすぎるとインクが出ない 筆圧で字の濃さを調整できる 手が疲れにくい | 滑らかすぎてペンが走りすぎる |
筆記の感覚
とにかく滑らか。
筆圧を必要以上に入れる必要はありません。流れで書く時もストレスがありませんでした。
特に長文や、宅配便のサインなどのときに筆記のしやすさを感じました。
ペンの重さを使って筆圧をかけ、筆記のしやすさにつなげるペンはありますが、このインクはペンの重さで書くのではなく、インクの滑らかさで筆記する感覚を受けました。
ペンを倒しすぎるとインクが出ない
ペン先を寝かしすぎると字がかすれてインクが出ている感覚を得ることができません。
製図などのときに使うのは難しいかなといった印象です。
筆圧で字の濃さを調整できる
筆圧で字の濃さを調整することができます。
力を入れずに書けば、細く・薄く書くことができますし、筆圧を少しかければ、太くはっきりと書くことができます。ただ、字の濃さを細かくは調整することができません。
なめらかに書けるので長い文章を書いても手の疲れが少ない
摩擦が少なく、必要最低限の力で書けるということはその分手への負担を軽減することができます。
手への負担を軽減することができるということは、その分長く書くことができるということですね。
少し気になった点
滑らかすぎてペンが走りすぎる
滑らかすぎて、ペン先が走りすぎます。
ペン先が走りすぎることで、まっすぐに線を書くことが難しいと個人的には感じました。
油性インクがオートマの車だとすると、エマルジョンインクはマニュアル車であるような感覚です。まあ、私のもっている免許はオートマ限定ですが。
ペンの重さを使って筆記する人は書きにくさを感じてしまうかもしれません。
エマルジョンインクとジェットストリームの書き味の違い
筆記のしやすさで有名な”ジェットストリーム”と比較するとどうなるのでしょう?
実際に、手元にジェットストリームがあったので、試してみました。
ジェットストリーム多機能ペンについてはこちらから
ジェットストリームの方は滑らかでありながら、ほんの少しの摩擦を感じることができ、筆記自体に補助輪がついているような感覚です。
スムーズなんですが、安定していました。
エマルジョンインクは氷の上を滑っているような感覚です。私の個人的な感覚だと、ジェットストリームよりも滑らかさは上回っていると思います。
ただし、うまく字がかけなければ線が曲がってしまったり、バランスが崩れてしまうときもありました。(私の筆記力の問題かもしれませんが…。)
エマルジョンインクは公文書でも使えるか?
エマルジョンインクは公文書でも使うことができます。
エマルジョンインクはお伝えした通り、”油性インク”に分類されます。さらに、「裏写りしない」「にじまない」「耐水性がある」といった特徴からしても公文書には適していると言えます。
例えば契約書などでエマルジョンインクを使いたい場合はゼブラの「フィラーレ ツイスト式ボールペン」が高級感があり、書き味も優れているのでおすすめです。
エマルジョンインクのデメリット・メリット
エマルジョンインクは良い面も多く兼ね備えていますが、もちろんデメリットもあります。
次は、デメリットとメリットを簡単に見ていこうと思います。
メリット | デメリット |
---|---|
ハイブリッドインク 疲れにくい | インクの減りが早い 滑らかすぎて手に余りそう |
デメリット
インクの減りが早い
インクの減りが早いです。ゼブラ公式ページでもインクの減りが早いことの記載があります。(https://www.zebra.co.jp/zebra_note/articles/recommended-ballpoint-pen/)インクの減りが早い分、ランニングコストがかかってしまうというのは多少のデメリットとして見ることができます。
ただ、エマルジョンインクの替芯は希望小売価格88円(税込)〜と良心的な値段でガリガリ君一本を我慢すれば買えます。
最近ガリガリ君食べてないなぁ
個人的に感じること
滑らかすぎて、私には字を綺麗に書くのが難しいと感じます。字の綺麗さのことなので、自分自身の問題かとは思いますが、エマルジョンインクを使ってきれいな字を書こうとしたら、筆圧を強くしなければきれいに書けないといった感想です。
メリット
ハイブリッドインク
油性インクと水性インクの良い面を併せ持っているので理論的には最強インク。油性インク、水性インクよりも滑らかでありながら、使える場面が多く、利便性が高いです。
個人的に感じること
特に文を書くときに長文でも、手の疲れを感じずに書くことができるので、長文を書くときに重宝しています。
どんな人におすすめか
エマルジョンインクは以下の人におすすめかと思います。
・仕事で長文を書かなければいけない方
・書類のチェックを大量に迅速にさばかなければいけない事務の方
・外回りの営業をしていてメモを屋外でとるという方
公文書にも使えるのでどの場面でも活躍するインクなので、人や職業を選ばないオールマイティーなインクと言えます。
プルスウルトラ!!!
それはオール◯イトにゃ
まとめ
今回は「エマルジョンインク
簡単にまとめると
・エマルジョンインクとは油と水が分散して混ざりあった「油中水滴型」インク
・エマルジョンインクは油性と水性インクの良さを兼ね備えている
・公文書でも使える
・ただし、インクの減りには要注意
とこんな感じのインクです。
今回の記事が読者のみなさんの役に立つことを願って。
プルスウルトラ!!
以上
たくしんでした
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